GAZER
Presented by Ayanne-Hirasaka


How many times must we start again?
The creation of the world from beginning to end,
What will it take before we lean?
What will the future hold?

I had a dream.
The distraction of mankind – how long will it last.
Inna – most beauty such a terrible waste.
Wipe away the tears from your eyes.
Wake up and we’ll all sleep perfectly.
I killed you with a kiss.
The hour of your death amen.

何度やり直したらすむのか
世界の創造を始めから終わりまで
何を使えば学びとれるのか
未来は何を孕んでいるのか

私は夢を持っていた

人類の崩壊、いつまで続くのか
最高の美の中にひどいムダがある
目から涙を拭え
目覚めよ、そうすれば、我々は安眠できるのだ
俺はお前をキスで殺した
お前の忌の時だ、アーメン


序章

「埋葬機関」という組織がある。
人間社会に紛れる、人外の存在を処理する組織であり、その実態は極めて不鮮明。トップが誰か、人員は全部で何人か、そのような事まで、いや、その存在すら世間に知らせていない組織。陳腐な言い方をするならば、まさしくそれは秘密結社である。
さて、「人外」とは何か?
一つずつ挙げればきりは無いが、代表的な物では魔族、妖精、吸血鬼、竜族などが挙げられる。それ等は人に化け、人に紛れ、人を糧として生き、闇に潜む。こちらも陳腐に言えば、モンスターである。

しかし、これは正義の組織と悪の怪獣が戦う冒険譚ではない。ましてや、B級ホラーやモンスターパニックでもない。これは闇に生まれ、闇に生き、闇に死んでゆく、人外の記録であり、華々しい夢物語にはなり得ない。
しかし、人外は人外、人は人だと言えど、私の生み出した個性(=キャラクター)には変わりない。人外も個性である以上、脇役にも主役にもなりうるのだ。

しかし、その主役だが、今はあえて名を記さないことにしようと思う。なぜなら、読後、皆さんが「コイツが主役だ」とお思いになったキャラクター(仮にそれが人外でも人間でも)、それがこの作品の主役となるからである。十人が読めば十通り、百人が読めば百通りの感じ方があるだろう。貴方の感じた物語、それが貴方にとっての、貴方だけの「GAZER」なのだから。

さて、開演のベルは近い。
役者(=私の用意したキャラクター)は揃っている。
観客(=今これを読んでいる貴方)もいる。
さあ、劇を始める以外に何をしようと言うのか。

―――――ある寒い朝の事。
      私は、恋をした。―――――

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